褒め育ては長所ノート作りから

まず長所ノートですが、A4のノートにお子様の長所を30個以上書いてください。もうどんな小さなことでも良いです。
算数が得意だ。
集中力がある。字が上手い。
明るい。
くよくよしない。
まじめだ。
よくお手伝いをする。
お母さんの言うことを聞く。
学校を休まない。
塾を休まない。
病気をしない。
健康である。
クラスの人気ものである。
テニスがうまい。
ピアノがうまい。
かけっこが速い。
よく寝る。
背が高い。
遅刻しない。
お母さんを褒めてくれる。
絵がうまい。
心がやさしい。
動物をかわいがる。
暗記が得意だ。
計算が速い。
応用問題が得意だ。
いつも笑顔が絶えない。
努力家だ。
自分のことはすべて自分でやる。
負けず嫌いだ。
水泳がうまい。

こんな感じで30個書いてください。

次にそれをお子様の部屋と冷蔵庫に貼ってください。

折角長所ノートを作っても活用しなくては意味がありません。いつも眺められる場所に貼って褒めることが大切です。1つ1つがお子様の長所です。それから、おトイレにも貼っておくとお父さんにも見ていただけます。家族全員がお子様の応援団になって褒めましょう。

 

志学ゼミは努力する子を育てます

努力する子を育てます

勉強に限らず、スポーツでも芸術でも、自ら能力を伸ばすには、ある程度の「負荷」は絶対に必要です。甲子園を目指す球児達が毎日苦しい練習をしているように。腕力をつけるのに、ただ空中で腕を曲げ伸ばししていたのでは効果がないように。苦しい経験の積み重ねが人格を向上させ、ひいては社会から求められる人間を育てていくのです。何ごとにも逃げずに努力をしてきた人間というのは自然と分かるものです。勉強という辛い作業は、確実にそうした人間を育てていきます。

一言で言うと、勉強の目的は「生きる力」を身に付けることです。子供たちに必要なのは学力であり、集中力であり、忍耐力であり・・・、「力(パワー)」なのです。勉強は、それを獲得するための大切な作業なのです。知識や学歴には文字を見て分かるように「力」はありません。そして、今、子供たちにもっとも必要で、勉強を通して、あるいはスポーツを通して伸ばさなければいけない「能力」、それは「努力」です。これも、ほとんどの方が誤解しています。努力は誰にでもできると。ですから、すぐに「努力すればできる」とか「努力が足りない」とか言ってしまいます。

「努力」は「努める(がんばる)力」であり、能力の1つです。能力ですから走力や腕力と同様、個人差があり、訓練によって伸ばす必要のあるものなのです。勉強は、この「努力」を伸ばします。当塾では勉強という訓練を通して「努力」という能力を身に付けさせるお手伝いをさせていただきます。

 

1日の勉強時間は学年×20分が標準です

勉強は、1日どのくらいやったら良いでしょうかという質問をお母さんからされます。1日の勉強時間は学年×20分が標準です。あくまでも標準です。当然目標が違えば変わってきます。小学5年生であれば、5×20分の100分が標準です。最初からやることは難しいですので、少しずつ増やしていければ大丈夫です。

成績は、勉強量に比例します。そして、計画を立てることが大切です。計画を立てる際になるべく細かく内容を書くことです。例えば、算数をやるようになっていても何をやったらよいか決まっていないとすぐに5分くらいたってしまいます。算数の「毎日の計算」、応用問題というふうに具体的に書き入れましょう。

 

勉強は、好きになってはいけない

好きなことを何時間でもできるのは当たり前で、堕落こそすれ、人格を向上するということはありません。ゲームばかりしている子を見て、「あの集中力が勉強に生かされたら・・・。」と言うお母様がいますが、それは集中力ではありません。嫌いではあるが、自分にとって必要なので「嫌々」1日2時間の勉強をするところに意味があるのです。そこから、忍耐力や創造力、工夫が生まれます。ですから、「勉強好きな子供に育てましょう」というのは、聞こえが良いのですが間違った発想なのです。仕事中毒という言葉があるように、勉強中毒があります。勉強しないと不安で不安で仕方がなくなり、1日中勉強するようになります。これは、危険です。病気の一種と言ってもよいでしょう。こうなると精神を病んでしまいます。

勉強は、文字通り「強いて勉める」が健全なのです。

 

「塾に行かせているのに、ちっとも成績が上がりません」

これもお母さんからよく聞く話です。残念ですが、塾そのものに子供の成績を上げる力はありません。塾は「頭を良くする薬」を売っているわけでも、子供たちの頭の中をキコキコと改造するわけでもありません。実は勉強に限らず、スポーツでも芸術でも、自分の能力を向上させることができるのは自分自身でしかないのです。例えば、巨人の松井選手が目の前で「腕の使い方は…」「バットは…」と言いながらホームランをポンポン打つのを見ているだけで、自分もホームランを打てるようになるでしょうか。ホームランを打つには自分が苦しい練習を続け、体力と技術を身につける必要があります。数学も英語も、人が解いているのを見ているだけでは自分が解けるようにはなりません。

では、塾とは何でしょう。それは、「金槌」です。

みなさんは釘を打つとき金槌を使いますね。中には手や頭で打てる人もいるそうですが、そんな特別な人でも普段は金槌を使うはずです。それも、小さな釘を打つときは小さな金槌を、牧草畑に太い杭を打ち込むときは大きなハンマーを使います。塾は、この目的に合わせて買ってくる金槌・道具です。そういった意味では、塾は参考書や問題集、あるいはコンピュータと同じ役割を持っているのです。しかし、私たち塾は物言わぬ金槌ではありません。目の前の子供たちに積極的に語りかける金槌です。そこが、参考書や問題集と大きく違うところです。誰もが次のような経験を持っています。

「先生が嫌いになると、その教科まで嫌いになる」

人間は感情を持つ唯一の動物です。そして、感情が行動意欲を左右します。ですから、得意だった科目が、それを教えてくれる先生によって嫌いにもなり、逆の現象を生み出すことにもなるのです。私たち塾は、確かに「頭を良くする薬」も「頭を改造する手術道具」も持っていませんが、様々な方法(もちろん塾によって方法は異なりますが)を駆使して、「やる気という形」を提供し、子供たちの心に「意欲を生み出す種」を注入することができます。そして、それに水をやり、芽吹かせ、子供たち一人ひとりの成長を助けます。これは、如何にコンピュータが発達し文明社会が進んだとしても、変わることなく人にしか出来ない崇高な行為です。

そう、教育とは人と人との間にのみ成立するのです。マラソンの高橋選手に小出監督がいるように、私たちは子供たちの学習を支えるベストパートナーでありたいのです。少なくとも、私たちは子供たちの学力向上のための努力をけっして諦めることはしません。それが私たち塾人にできる社会貢献であり、存在意義だと考えているからです。

 

お母様は、お子様を褒めていますか?

テストを持ってきたとき、どうしていますか。

人間には最初から持っている性質があります。それは、「人は化学反応して行動を規制する」というものです。その最も大きい頑強な「形」は心の中にあります。どうせ自分にはできない」と考えてしまう見えない形です。これを「無理だボックス」と名づけます。正式には「メンタルボックス」日本語では「内制止」と言います。

この「無理だボックス」の中で、次のようなやりとり(自問自答)が行われています。「よし、明日からは毎日3時間勉強するぞ」「そんなの無理に決まっているよ」「次のテストは80点取るぞ」「取れるわけないじゃん」「順位を30番上げるぞ」「無理、無理」

人は、無理だと思っている成果をあげることは絶対にできません。なぜなら、人には無意識のうちにできないことを証明しょうとする性質を持っているからです。「無理だボックス」を壊さない限り、新たなステップを踏み出せないのです。では、どうすれば心の中の「無理だボックス」は壊れるか。・・・褒めることですお子様が持ってきた時、どこから見ていますか。ほとんどのお母様が×のついた問題から見ています。そして、こう言います。「あれほどテストに出るから覚えておくようにって言ったのに」等々。これでは子供の「無理だボックス」はますます固くなるばかりです。どうぞ、正解しているところから褒めてやってください。

「こんな難しい問題、よくできたね」「前回書けなかった漢字が書けるようになったね」「すごい、先週勉強したこと、ちゃんと覚えていたんだ」褒める教育は、けなす教育の100倍効果があります。お母様、どうかお子様を褒めて上げてください。

 

塾長の考えていること

テストで良い結果を出し、その結果としてお子さんが自分の望む第一志望校に合格することが塾へ通う目的であることは否定しません。しかし、本当にそれだけで良いのでしょうか。勉強する目的がそれだけだとしたら、あまりにも淋しい学校生活になってしまいます。当塾は、ただ単に成績だけを上げるためだけの、あるいは志望校に合格するためだけの塾ではありません。学校の授業が分かるようになり、部活動も両立してイキイキと充実した学校生活が送れるようになる。そしてテストや受験に向けても前向きに取り組み、成果を掴み取ることで自立した大人になっていく…そんな子供たちのための塾でありたいと考えています。